2011年に電子機器輸入商社のANDO Iteratioalが発売した5バンドラジオです。定価¥29400、但しあまり人気は出なかった様で最終的には1.2〜1.6万円位の実売価格だった様です。既に販売は終了して普通の電気屋では購入出来ません。小生が割と良く参考にさせて貰っている、三才ブックス社の BCLラジオカタログ誌にも本機はお勧めのサブ機として推薦されており、どんなラジオか興味を持って入手した一台です。ANDOと言う会社の知名度が低い事もあって決して人気のある機種では有りませんが、これは相当な実力機です。デジタルの周波数表示ですが、中身はアナログで二段切り替え式のチューニングノブを使って全く普通のBCLラジオとして使えます。チューニングノブの感触も全く安っぽい感じはありません。アクセサリもバス、トレブルに分かれたトーンコントロール、AM、SWの可変式感度調整、バックライト、アラーム、時計機能と非常に多彩で高級モデルの様です。それもその筈で、実はこのラジオは中国のBCLラジオのトップメーカー、Tecsuの トップモデルのBCL-2000そのままです。ANDOが日本向けにOEMで作らせた物でしょう。オリジナルのBCL-2000は3万円前後の高級機で欧米では相当に高い評価を得ています。中華ラジオを購入した場合の大きな問題点の一つに操作性の悪さがありますが、ANDOがOEM生産させたこのモデルでは全て日本語表記になっており、取説も日本語なのでその点も全く心配はありません。色々な本やネットでも書かれている様にこのモデルの感度、音質は非常に良いと思います。中華小型ラジオでは不満がある方でもこのラジオなら十分でしょう。小生の個人的な印象ではナショナルのクーガ、ソニーのスカイセンサー5800,5900辺りには音の力感、繊細さで負けますが、それ以外の日本のモデルと比較しても音は良い方だと思います。この個体は状態も良く、此方でしばしば標準機としてラジオの周波数ズレを調べるのに使っておりましたが、最近もっと程度の良い個体が外部アンテナ付で入手出来たので置き場の関係で手放すことにした物です。従い、状態は良いし、全ての機能は正常、クリーニング済ですので気持ちよくお使い頂けます。価格は切りの良い値段としました。電池、日本語取説付。